自然の中で育つ、生きる力
今、子どもたちに本当に必要なのは、人と関わる力や困難を乗り越える力、そして感動する心ではないでしょうか。
スマホやゲームが身近にある時代だからこそ、自然の中で仲間と協力し、笑い、考え、自分で行動する――そんなリアルな体験が、子どもたちの「生きる力」を育てます。
ボーイスカウトは、地域の中で子どもたちを見守り、育てる活動です。
「話をきちんと聞けるようになった」
「あいさつができるようになった」
「仲間のことを思いやれるようになった」
そんな変化を、私たちは何度も目にしてきました。
はじめてでも、途中からでも大丈夫。
まずは、ちょっとのぞいてみませんか?
ボーイスカウトは、未来につながる体験を提供します。
私たちが目指していること
ボーイスカウトは、世界の約170の国と地域で5,700万人以上が参加する、世界最大級の青少年教育運動です。
世界共通のミッションとしては「Creating a Better World」(より良い世界をつくる)を掲げています。
このミッションを実現するために、ボーイスカウトとして活動する青少年を「より良き社会人として育成すること」を目的としています。

私たちが大切にするもの

小学6年生から始まるボーイスカウトでは、活動のスタートに「ちかい」を立てます。これは誰かに向けたものではなく、自分自身との約束。
そして、ボーイスカウトが毎日の生活で大切にしているのが「おきて」。
「こんなふうに生きていきたいな」という気持ちを行動で示すための心のモノサシです。
どんな場所でも、どんなときでも、「ちかい」と「おきて」がスカウト活動の土台になります。
ちなみに、小さい子どもたちの年代では、もっとシンプルでわかりやすい形にしています。
- ビーバースカウト(小1~2)では「やくそく」と「きまり」
- カブスカウト(小3~5)では「やくそく」と「さだめ」
それぞれの年齢に合わせて、少しずつステップアップしていける仕組みになっています。
教育の特徴
遊びの中から、自然の中でたくさんのことを学べる仕組みがあります。
ひとつは、年齢のちがう仲間と一緒に活動するという体験。年上の子がリードしたり、年下の子が真似して学んだり、自然と協力や思いやりが育ちます。
もうひとつは、進歩制度というしくみ。活動をがんばると“バッジ”や“技能章”がもらえて、子どもたちのやる気もぐんぐんアップ!
自然と自分で考え、チャレンジする力が育っていきます。


野外活動と信仰心

「ボーイスカウトって、キャンプとかハイキングでしょ?」
そんなイメージ、ありますよね。実はその通り!でも、ただ遊んでいるわけじゃないんです。
自然の中で過ごすことで、天気の変化、火や水の大切さ、命の重みなど、本や動画では学べないことを全身で感じ取っていきます。
そして、ときには広い星空を見上げて「自分ってちっぽけだな」と感じたり、自然の力に心を動かされたり…。そんな体験の中から、感謝や信じる気持ちが自然に芽生えていくんです。
でも、ボーイスカウトは特定の宗教や政治とは関係ありません。どんな信仰をもっていても、もっていなくても大丈夫。ただ、自分の信念や心の軸を持つことは大切にしています。
5つの部門と活動目標
年齢ごとに「隊」というグループを設け、それぞれの発達段階にあわせてプログラムを用意しています。

🌱 ビーバースカウト
小学校低学年(1~2年生)
「お友だちと仲良く、元気いっぱいに自然で遊ぶ」がテーマ。
ビーバースカウトでは、「やくそく」と「きまり」を大切にしながら、遊びを通して少しずつ社会性を学んでいきます。
💡 育てたいこと
- みんなと共になかよく遊ぶ
- 自然に親しむ
- 楽しみや喜びをわかちあう
📜 ビーバースカウトのやくそく
ぼく(わたくし)は
みんなとなかよくします
ビーバー隊のきまりをまもります📌 ビーバースカウトのきまり
ビーバースカウトはげんきにあそびます
ビーバースカウトはものをたいせつにします
ビーバースカウトはよいことをします

🦊 カブスカウト
小学校中高学年(3~5年生)
ルールを守って、自分で考えて、自分のことは自分でやる。
カブスカウトでは、自然の中での活動を通して、自立心や協調性を楽しみながら育てていきます。
💡 育てたいこと
- 楽しく遊びながら、自分で考え、自分のことは自分ですること。
- みんなでルールをつくって仲よく遊ぶこと。
- 自然や社会とふれあうこと。
📜 カブスカウトのやくそく
ぼく(わたくし)は
まじめにしっかりやります
カブ隊のさだめを守ります📌 カブスカウトのさだめ
カブスカウトはすなおであります
カブスカウトはじぶんのことをじぶんでします
カブスカウトはたがいにたすけあいます
カブスカウトはおさないものをいたわります
カブスカウトはすすんでよいことをします

🏕️ ボーイスカウト
小学6年生から中学3年生
班というグループの中で役割をもち、仲間と協力してキャンプや野外活動に取り組みます。
自分で考え、計画し、行動する力が育つ年代です。
💡 育てたいこと
- リーダーシップや責任感
- 自然の中での知識や技術
- 仲間と助け合いながら課題を乗り越える力
📜 ボーイスカウトのちかい
私は名誉にかけて次の三条の実行をちかいます
一、神(仏)と国とに誠を尽くしおきてを守ります
一、いつも他の人々をたすけます
一、からだを強くし心をすこやかに徳を養います📌 ボーイスカウトのおきて
スカウトは誠実である
スカウトは友情にあつい
スカウトは礼儀正しい
スカウトは親切である
スカウトは快活である
スカウトは質素である
スカウトは勇敢である
スカウトは感謝の心をもつ
🚩 ベンチャースカウト
高校生年代(中学3年生の秋~)
「自分で考えて、自分の道を選ぶ」。
ベンチャースカウトでは、固定の班はなく、それぞれのスカウトが興味あるテーマに挑戦します。国際交流や高度な野外技術、社会貢献など、自分の目標に向かって自由に活動します。
💡 育てたいこと
- 自主性とチャレンジ精神
- 国際感覚と社会性
- 実社会で活かせる知識と技術
🎓 ローバースカウト
18歳以上25歳以下
「自分のために、社会のために」。
成人に向かうローバースカウトは、自己研鑽と奉仕活動を両立しながら、人生の土台づくりを行います。
💡 育てたいこと
- 自分の価値観と目標を見つける
- 地域や社会に貢献する力
- 人間としての深い成長
活動の母体となる団
女子も参加できます

ボーイスカウトという名前ですが、1995年からは女の子も正式に参加できるようになりました。
今では全国でたくさんの女子スカウトが元気に活動しています!
もちろん、女子スカウトを受け入れている隊には女性の指導者もいて、安心して参加できます。
男の子も女の子も関係なく、同じように仲間として協力し合えるのが、ボーイスカウトのいいところです。
指導者はこんなひと
ボーイスカウトの活動を支えているのは、保護者やスカウト経験者(OB・OG)を中心としたボランティアの指導者たちです。
年齢や職業、経験はさまざまですが、共通しているのは、「子どもたちの成長を応援したい!」という気持ち。
指導にあたる前には、ボーイスカウトの考え方や活動の進め方についてしっかり研修を受けていて、安心して任せられます。
あたたかくて頼れる大人たちが、子どもたちと一緒に成長しながら活動しています。

気になる費用は?
会計が団ごとに独立しているので、団によって異なります。
「質素」であることを大切にしているので、なるべく負担費用が少なくなるように工夫しています。
参加してみよう
参加を希望する方は、どの部門からでも、どの時期からでも活動に加わることができます。途中からの入団でもハンディはありません。見学や体験も可能ですからお気軽にお問い合わせください。
また、成人の指導者も募集しています。
おすすめリンク
全パパママ必見。経験者が教える『ボーイスカウトで教わる10のこと』 【CAMP HACK】
https://toyokeizai.net/articles/-/617038
ボーイスカウトとは?活動内容やメリットで子供の習い事の選択肢に! 【MARCH】
https://kosodate-march.jp/boy-scouts14214/
たくましさや協調性を育むボーイスカウトの魅力とは 【日経 x woman】
https://dual.nikkei.com/article/088/54/
体験が与える成長効果とは? ボーイスカウト×キッザニア 【マガジンサミット編集部】
https://magazinesummit.jp/lifetrend/1281687545210226
非認知能力をぐんぐん伸ばそう!非認知能力が伸びるおすすめ習い事5選 【みらいい】
https://miraii.jp/others-36
小学生の頃に体験活動の機会に恵まれていると、高校生の頃の自尊感情が高くなる傾向がある。 【文部科学省】
https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/mext_00738.html
NASA宇宙飛行士の3人に2人がしていた習い事 【東洋経済オンライン】
https://camphack.nap-camp.com/2608